顎関節症
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噛み合わせが原因かもしれません
「口を開けにくい」「こめかみのあたりからカクカクと音が鳴る」などの症状がある場合、顎関節症の疑いがあります。顎関節症とは歯ぎしりや食いしばりなど、顎に強い力がかかることで筋肉や顎関節に大きな負荷がかかり、噛み合わせのバランスが崩れてしまう病気です。噛み合わせの不良が原因による傷ができると、その傷口から細菌が繁殖して歯を支えている歯槽骨が破壊されてしまう恐れがあります。破壊された箇所には汚れや細菌が溜まり、細菌の繁殖が原因で歯周病を引き起こす可能性があるのです。
顎関節症と歯周病は密接に関係しており、当クリニックでは歯周病の有無や噛み合わせの状態などを検査から明らかにし、総合的な診断と治療で症状の回復をめざしております。
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主な治療方法
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運動療法
口をまっすぐ開けたり、大きく開ける練習(開口訓練)をするなど、顎の運動を行います。
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マウスピース
噛み合わせの状態と顎関節症との関係を確認したうえで、マウスピースを作ります。就寝中に装着することで、顎関節周辺や咀嚼筋の緊張をやわらげることを期待します。
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スプリント
歯を覆って顎の関節を本来の位置に誘導するために装置を使用します。スプリントは、噛み合わせを安定させたり、歯ぎしりや食いしばりによって顎関節や筋肉にかかる負担を軽減させます。
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親知らず
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親知らずの抜歯について
親知らずは智歯や第3大臼歯ともいわれており、10代後半から20代にかけて最も遅く生えてくる永久歯です。しかし、完全に生えきらなかったり歯ぐきの下に埋もれたままだったり、斜めに生えてきたりするケースがあります。特異的な生え方をしてしまうと、歯磨きをしても磨き残しが出やすくなり、細菌によるむし歯や歯周病、歯ぐきの炎症に伴う痛みや腫れ、口臭の原因にもなるのです。
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抜いた方がいい親知らず
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前の歯を押している
前歯の歯並びを悪くしたり、噛み合わせに変化をおこしたりするので、顎関節への悪影響を及ぼすことがあります。
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虫歯・歯周病になっている
親知らずと手前の歯の間が磨きにくいため、汚れがたまりやすくなり、手前の歯も虫歯や歯周病になる危険性が高いです。
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歯茎がかぶっている
きちんと生えてこないことで歯と歯茎の隙間から汚れが入り込み、炎症を引き起こしてしまうことで腫れたり痛みがでたりします。
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抜歯後の注意
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強くうがいをしない
抜歯した箇所には血液が溜まり、固まることで傷が段々と治っていきます。その血をうがいなどで洗い流してしまうと治癒しにくくなり、露出した骨に細菌感染を引き起こすドライソケットのリスクが高まります。
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麻酔が切れるまで気を付ける
麻酔で感覚が鈍い状態で唇を無意識に噛んでしまうと、後で痛みが出る場合があるので要注意です。
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処方された薬の服用を守る
術後感染を予防するために抗生剤の服用を勧めています。痛みの有無にかかわらず、必ず服用するようにしてください。
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飲酒や激しい運動は避ける
血圧が上がると、親知らずを抜いた部分から出血する可能性があります。
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粘膜疾患
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歯以外のお口のお悩みもご相談ください
事故・スポーツでケガをした、口内炎のようなものが治らない、口が開かないなどの症状も診察いたします。歯が折れたなど、緊急性のある場合以外でも、お気軽にお問合せください。
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主な粘膜疾患
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口腔粘膜疾患(口内炎)
口腔内の粘膜が赤色や白色に変色している状態です。粘膜の表面に水ぶくれができ、触ると痛みが生じることもあります。口内炎が特に身近な症例ですが、なかには重症化しやすい病気もあり、早期発見と早期治療が大切です。
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良性腫瘍
歯ぐきや粘膜に現れたできものやしこりは、良性腫瘍の可能性があります。基本的には外科処置による切除で様子を見ますが、なかには悪性腫瘍に伴う口腔がんを発症するケースもあります。
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外傷
スポーツ中のケガや交通事故などの衝撃が原因で、歯が欠けたり折れたり、抜け落ちてしまう恐れがあります。歯に加えて、唇や頬の粘膜が傷ついている場合は、止血等の応急処置を行って回復をめざします。
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